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2019年5月22日 (水)

はい!っていうわけでございまして!

こないだ、『ハイ!というわけでございまして!』が口癖の人に用事があってLINEをしていたら、文中に『はい!っていうわけでございまして!』と書いてあったのでハッとなった。

どうやら僕は微妙に間違えていたようだ。

『というわけでございまして!』じゃなくて、『っていうわけでございまして!』だったのだ。

思い込みや勘違いってなかなかなくなりませんねー。

 

はい!っていうわけでございまして、前回MOYA君にはとりあえず謝っておきたいことがあると書いたところで前回は終わっていたので続きを書きます。

そう、あれは今から5、6年前のことだった。

いや、もっと前だったのかもしれない。

その頃僕はまだ京都に住んでいて、由利君とMOYA君と3人で円山公園に夜桜を見に行った時のことだった。

なんとなく肌寒かったのを覚えている。

いろんな意味で行くあてのない僕らはひたすらお酒を飲んでいた。

特にMOYA君が日本酒をひたすら呑んでいたのを覚えている。

酔っ払った僕らは一体何を話していたんだろうか。

全く覚えていないけど、僕は寒さとお酒で頻尿になりひたすらトイレに行っていた。

さすがにこの時期の円山公園は人が多く、22時頃になっても人が沢山いた。

誰が言い出したのかはさだけではないけど、おっさん三人で呑んでいても何だかアレだしどこか女の子に声をかけようという話になった。

ぐるり見渡したところで、数メートル先に三人の女の子だけのグループがいたので、あの子達に声をかけてみようということになった。

で、誰が声をかけに行く?という話になりジャンケンで負けた人が声をかけに行こうということになり僕らはジャンケンをした。

ジャン、ケン、ポン!!

ズコッ!

結局僕が負けてしまったので僕が声をかけに行くことになった。

改めてお酒をグビグビっと胃に流し込んだ。

そして僕は立ち上がって彼女たちのいる方へ向かった。

さぁ、なんて声をかけようか。

ドキドキ。

「あー、どうもこんばんわー」

「・・・」

しゃがんで座っている彼女らと目線を合わせる。

「お花見ですかー」

「・・・」

「いやー、寒いですねー」

固く閉ざされた彼女たちの氷の扉を僕は素手でノックし続けた。

だからナニ、と明らかに伝わってくる彼女たちの冷たい眼差しの中僕なりにベストは尽くした。

けど、ダメだった。

手の平は完全に凍傷になってしまった。

なんて冷たい扉なんだ。

すくっと立ち上がり、僕はトイレに向かって歩き出した。

まー仕方ないなー、またみんなと飲み直すかー。

オシッコをしながらそんなことを考えていた。

フラれてしまったけど、それを肴に飲むのもいいじゃないかー。

由利君やMOYA君はなんていうかなー。

きっと慰めてくれるだろうなー。

夜空を見上げながら思った。

それはそれでなんだか楽しみになってきた。

気がつけば凍傷だったはずの手の平も綺麗に治っていた。

気を取直し僕は彼らの待つ場所へ戻って行った。

スタスタスター。

あれ、どこだ。

いるはずの場所に彼らの姿が見当たらない。

え、なんで。

しかし、聞き覚えのある声が聞こえてくる。

声のする方に行ってみると、さっき僕が声をかけた女の子たちと由利君とMOYA君が楽しそうに話をしていた。

え!なんでだよー!

たまらず僕は彼らの輪に入り込んだ。

「さっき僕が話しかけた時無視しとったのに、なんでみんなで楽しくやっとるんだよー」

「え、だって怪しそうだったもん…」

「え、怪しくないわ…」

ショックで目の前の桜が全部散ってしまた。

その後どんな会話をしたのか覚えていないけど、しばらくして彼女達と別れ、僕ら三人は河原町の方に向かって歩き出した。

僕らはなかなかの酔っ払いだった。

中でもMOYA君はかなりの千鳥足だった。

鴨川まで行かないあたりで、ガールズバーかなんかのキャッチに捕まって僕らはとりあえず一時間飲みに行くことにした。

 

ビタン!!!

 

どっかの雑居ビルに入りエレベーターに乗って店に入るなり、ビタン!とMOYA君はいつかの曙選手のように床に倒れこんだ。

あ、大丈夫かな?と思ったけどそのまま床で気持ちよさそうに寝ていたので、僕はおねえちゃんの太ももをさすりながらお酒を飲むことにした。

由利君はカウンターで店長らしきお兄さんと話をしている。

時間が来てお会計となった。

寝ていたMOYA君を起こす。

床で寝ていただけだけど、もちろんしっかりとお金を払っていた。

その後MOYA君は立ったまま寝ようとしたので、慌てて店のお兄さんが肩を担いでビルの外まで運んでくれた。

その後バトンタッチで僕と由利君でMOYA君を肩に担いで歩き出す。

「めっちゃ重いなー」

「これは重いわー」

「どうする」

「どうしよっかー」

由利君との相談の結果タクシーにMOYA君を乗せて家まで送ってもらうことにした。

四条通りに出て手を挙げタクシーを止める。

後部座席のドアが開かれる。

「よーいっしょ!」

僕と由利君は後部座席にMOYA君を放り投げた。

タクシーが大きく揺れる。

MOYA君は後部座席のシートの上で気持ちよさそうに寝ている。

「お願いします!」

「どちらまで?」

「家、どこやったっけ?」

「確か、円町って言ってたと思うけど」

「お客さんらは乗らないの?」

「あ、僕らは乗りません」

ま、なんとかなるだろう。

あとはタクシーのおじさんに任せた。

「円町方面でお願いします!」

とだけ言い放って僕はタクシーのドアーをバタン!!と閉めた。

タクシーが発車したのを見送りながら、由利君が大丈夫かなーと呟いた。

僕はなんの根拠もなく大丈夫でしょ!と自信を持って言った。

一仕事を終え、小腹の空いた僕と由利君はその後なか卯に寄って牛丼を食べて帰った。

 

 

円山公園で花見してて…、何度もシッコに行って…、あの子らに無視されて…、キャッチに捕まって…、MOYA君床で寝とったなー…

翌日昼前に目が覚め部屋の天井を眺めながら、ぼんやりした頭で昨夜のことを反芻していた。

…んで…

…あれ、あのあとMOYA君をタクシーに乗せて…

どうなったんだっけ!?

詳しい家の住所も知らないままタクシーに乗せたけど大丈夫だったのか?

 

気がつけば僕は自転車の上で、MOYA君の働くカフェを目指してペダルを漕いでいた。

息を切らしカフェの階段をのぼる。

扉を開きカウンターの方に目をやる。

そこにはいつもと変わらない笑顔で迎えてくれるMOYA君がいた。

「昨日無事に帰えれた?」

安堵の息を吐く間も無くカウンターの椅子に座り僕は尋ねた。

「いやー、大変でしたよー」

あの時面倒くさくなってMOYA君をタクシーに放り込んで円町方面でお願いします!って言ってタクシーのドアを閉めたんだという事を伝えると、円町駅付近でタクシーのおじさんに起こされて、上からも下からも全部出そうで家に着くまで大変だったとMOYA君は笑いながら話してくれた。

タクシーのおじさんとMOYA君、今度奥歯の銀歯で銀紙をガジガジするから許して下さい。

さて、そんな彼はその後SUMMER SONICにライブペイントで出演したり、日本だけでなくアメリカやアジアの方でも活動の場を広げ、日々絵を描きながら戦っているようだ。

きっと今回のイベントでも懐の大きい男の作品を見せてくれるだろう。

すごく楽しみだ。

 

そういえば、一度岡山にあるMOYA君の実家に泊まりがけで遊びに行ったことがあった。

ご両親と雑談をしている時MOYA君のお父さんが、今ブラック企業とか色々言われているけど、自分が納得して働けているならそれでいいと思うし、自分で納得のいくように変えて行くことも大事だと思うよ、というような事をおっしゃっていた。

当時僕は無職でその話に対して特に何も感じていなかったけど、地元に戻って仕事に行き詰まり職場を転々としている度に、MOYA君のお父さんが言っていた言葉を思い出すようになっていた。

仕事をしていれば納得のいかないこともたくさんあるし、腹の立つこともたくさんある。

しかし、納得のいかないことや腹の立つ事の先に嬉しいことがあったり、楽しいことややり甲斐があったりもする。

だけど大体渦中にいる時は目先のことでいっぱいいっぱいでそのことに気付けないでいる。

どこで自分の気持ちと折り合いをつけるのか。

なかなかスパッと簡単に解決しないので、時折忘れたりしながら繰り返し考えている。

 

そんな仕事を転々としていた頃に、一緒な職場だったのが今回DJで参加してくれるAPACHE君だった。

なかなか仕事や人になじめず、重た〜い日々を過ごしている中で彼と音楽の話や冗談を言い合ったりしているのが唯一の救いだった。

あの時APACHE君がいなかったら今頃僕はカラカラに乾ききったミイラになっていただろう。

本当に彼の存在に助けられた。

その頃にいつかイベントで一緒に何かできたらいいなーというような話をしていたので、今回実現できたことは嬉しくて仕方がない。

APACHE君は今回の出演者の中ではズバ抜けて若く、積極的に県内県外問わずラッパーとして活動していて、自身でもイベントを立ち上げたりしている。

今回僕らの世代では感じられない風が吹いてきそうで、すごく楽しみだ。

 

 

 

 

 

HOLD ON , I'M COMIN!

2019年5月25日土曜日

●前売り2500/当日3000(共にドリンク代別)

●open18:00/start18:30

●チケット発売日4月1日

●場所 米子AZTiC laughs

 

<ライブショウ>

THE COMIN'(鳥取)

MOTORS(京都)

うつみあい(福井)

 

<ライブペイント>

MOYA(京都)

 

<DJ>

●APACHE(鳥取)

 

Lコード:62445

Pコード:144-070

e+(イープラス)

 

<問い合わせ先>

米子AZTiC laughs

鳥取県米子市道笑町1-3 BMEビル

0859-22-0727

laughs@aztic.net

営業時間

平日15:00-22:00

土日祝13:00-22:00

 

急遽ちょっとだけ僕もギター弾いて歌うことになりました!

新作の田中プロ缶バッチもできました!

はい!っていうわけでございまして!

色々と書いてきましたが、本当のところこれといって特に何もないかもしれませんが、みなさんお待ちしております!!

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⇧田中プロFado缶バッチ。 

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